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三菱製鋼


決算月:
3月

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プレミアムプラン

27,500 円(税込)/


株価指標(β版)

前日終値 (06/13 時点)1,610.00(-23)
PER(予)8.4
PBR(実)0.58
ROE5.6 %
ROA1.7 %
時価総額25,293 百万円

三菱製鋼 オルタナティブデータ

従業員数

データ粒度:month

従業員数


従業員数

データ粒度:month

従業員数(子会社を含む)


三菱製鋼 株主総会議案データ

三菱製鋼について

強み

三菱製鋼グループの強みは、長年にわたる技術力と多様な事業ポートフォリオにあります。特殊鋼鋼材、ばね、素形材、機器装置という複数の事業分野を持つことで、市場の変化に対応できる柔軟性を備えています。特に、ばね事業においては、自動車需要の回復に伴い、売上数量が増加しており、競争力のある事業として育成されています。また、技術開発センターを設置し、製品の軽量化や原価低減に繋がる技術開発を継続的に行っている点も強みです。さらに、人的資本経営への注力も強みの一つで、従業員の能力を最大限に引き出すための環境づくりに努めています。具体的には、エンゲージメントサーベイを実施し、継続的な改善に取り組んでいます。海外事業展開も積極的に行っており、グローバルな市場で競争力を維持しています。財務面では、健全性を保ちながら、営業活動によるキャッシュフロー収入を基本に、将来に必要な運転資金及び設備資金を調達する方針を掲げており、安定した経営基盤を築いています。加えて、主要な取引先との安定した関係を維持・強化しており、事業の円滑な推進に貢献しています。

弱み

三菱製鋼グループの弱みとしては、まず、業績の変動性が挙げられます。2024年3月期の連結業績では、特殊鋼鋼材事業の売上数量減や、金利上昇に伴う支払利息の増加、海外子会社での減損損失などにより、親会社株主に帰属する当期純損失を計上しています。また、国内特殊鋼鋼材事業における大幅な損益悪化も課題です。自己資本比率は2024年3月期には32.8%に低下しており、財務の健全性向上が必要とされています。さらに、女性管理職比率が2024年4月時点で3.9%と低く、人材の多様性を活かすという目標達成には改善の余地があります。また、海外拠点における政治・経済・社会的な混乱や法的規制、貿易規制、関税の変更、為替相場の変動などのリスクも抱えており、これらの影響が業績を左右する可能性があります。エネルギー価格の高止まりや物流費、労務費等の諸コストの上昇も経営を圧迫する要因となっています。加えて、退職給付に係る負債の増加も財務上の負担となっています。