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エンビプロ・ホールディングス


業種:
廃物処理
従業員数パッケージプラン
月額: 4,400

Metrics

従業員数

データ粒度:month

従業員数(子会社を含む)


企業分析

強み

株式会社エンビプロ・ホールディングスの強みは、循環型社会の実現に向けた幅広い事業展開と、独自の企業文化に基づいた組織能力の高さにあります。まず、同社グループは、鉄スクラップや非鉄金属のリサイクルから、リチウムイオン電池のリサイクルまで、多様な資源循環事業を展開しており、グローバルなトレーディングも手掛けることで、市場の変化に対応できる柔軟性を持っています。特に、リチウムイオン電池リサイクルにおいては、競争が激化する中で、国内拠点の拡充や高付加価値製品の安定生産を目指しており、産業廃棄物の中間処理業許可を活用したワンストップサービスの提供による競争力強化を図っています。 また、同社は企業理念の浸透を重視しており、毎日の経営計画書の読み合わせや少人数制の説明会を通じて、従業員一人一人が企業理念を理解し、共有しています。これにより、現場のスタッフが自ら課題を見つけ、チームで解決に取り組むという、主体的で協調性のある組織文化を形成しており、これが企業の成長を支える原動力となっています。さらに、サステナビリティ委員会を設置し、中期経営計画(サステナビリティ戦略)持続可能な企業価値の向上と成長を目指しています。

弱み

株式会社エンビプロ・ホールディングスの弱みとして、原材料価格の変動リスク、リチウムイオン電池リサイクルにおける競争激化、事業拡大に伴うリスク管理体制の強化などが挙げられます。同社グループの原材料である鉄スクラップや非鉄金属の価格は、鉄鉱石や銅鉱石などの資源価格や金属製品価格の影響を受けやすく、相場の急激な変動によって利益が減少する可能性があります。また、リチウムイオン電池リサイクル事業においては、工程廃材や使用済み電池の回収競争が激化しており、競争優位性を構築するための継続的な努力が必要です。さらに、同社グループは事業拡大に伴い、内部統制委員会を設置してリスク管理に取り組んでいますが、気候変動関連のリスクなど、新たなリスクへの対応も求められています. また、同社の経営指標を見ると、営業収益は変動しており、経常利益や当期純利益も年度によって大きく変動しています。例えば、第15期(2024年6月期)の経常利益は大幅に減少しています。また、自己資本利益率も第12期に大きく落ち込み、その後も低い水準で推移しており、経営効率の改善が課題となっています。同社はこれらの課題に対して、コスト削減や業務効率化、新規事業の開拓などの対策を講じる必要があり、リスク管理体制の更なる強化も求められます。