5699 イボキン

株式会社イボキンは、解体事業、環境事業、金属事業の3つの事業セグメントを中心に、資源循環型社会の形成を目指した総合リサイクル事業を展開しています。解体事業では、建築構造物やプラントなどの解体・撤去工事を請け負い、発生する副産物を自社の環境・金属事業へ供給し、リサイクルループを形成しています。特に、大型解体案件においては、特定建設業の許可を持つことで元請として直接受注が可能です。また、子会社である株式会社国徳工業との連携により、大規模な解体工事の実績もあります。 環境事業では、工場や建設現場から排出される産業廃棄物の中間処理を受託し、選別、分解、破砕などの工程を経て、再生資源として販売しています。さらに、小型家電リサイクル法に基づく再資源化事業者として、家庭用電気・電子機器のリサイクルも行っています。 金属事業では、鉄や非鉄金属を回収・加工し、金属再生資源として循環させています。イボキンは、全国的なアライアンス・ネットワークを構築しており、日本全域を視野に入れた事業展開を目指しています。 また、環境問題への意識の高まりや、高度経済成長期に建設された建築物の更新時期を迎える中で、リサイクルに対する社会的なニーズが多様化していることを経営環境として認識しています。このため、解体事業の拡充、リサイクル技術の向上、事業地域の拡大、内部管理体制の充実、人材の確保と育成、先端技術の導入などを課題としています。さらに、連結売上高と連結営業利益を重要な経営指標として位置づけています。