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古河機械金属


決算月:
3月

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プレミアムプラン

27,500 円(税込)/


株価指標(β版)

前日終値 (06/11 時点)2,185.00(-25)
PER(予)15.9
PBR(実)0.60
ROE14.3 %
ROA7.24 %
時価総額79,634 百万円

古河機械金属 オルタナティブデータ

従業員数

データ粒度:month

従業員数


従業員数

データ粒度:month

従業員数(子会社を含む)


古河機械金属 株主総会議案データ

古河機械金属について

強み

古河機械金属の強みは、多岐にわたる事業ポートフォリオと、各事業部門における高い専門性です。機械事業においては、産業機械、ロックドリル、ユニックの各部門が、長年の経験と技術力を基盤とした製品開発を行っています。特に、産業機械部門では、砕石市場向けの製砂プラント用分級機を開発するなど、顧客ニーズに合わせた製品を提供しています。ロックドリル部門では、油圧ブレーカや油圧クローラドリルなど、高度な技術を要する製品を開発しており、ユニック部門では、リチウムイオンバッテリー式ミニ・クローラクレーンを開発するなど、市場のニーズに応じた製品開発を進めています。金属部門では、原料調達から販売まで一貫した体制を構築しており、安定的な供給体制を強みとしています。また、電子部門では、高機能窒化アルミセラミックス製品など、高度な技術力を要する製品を提供しており、化成品部門では、酸化銅の量産化技術や環境負荷の低い製造技術を開発しています。さらに、同社は研究開発活動に力を入れており、各部門で新製品開発や技術革新を積極的に推進しています。財務基盤も安定しており、有利子負債の削減や自己資本の充実を図り、格付けの向上を目指しています。株主還元にも積極的に取り組んでおり、配当や自己株式の取得を通じて株主価値の向上に努めています。

弱み

古河機械金属の弱みとして、まず、市場変動の影響を受けやすい点が大きな課題です。特に金属部門では、銅相場の変動が業績に直結し、2024年3月期には銅価格の変動によって売上高が大きく減少しました。また、機械事業においても、中国や東南アジア、欧州など海外市場の景気変動が業績に影響を与えています。 次に、人材育成に関する課題が見られます。女性管理職比率は3.7%と低く、年間研修時間も目標に達していないため、ダイバーシティ推進や従業員のスキル向上に向けた取り組みが十分とは言えません。 さらに、政策保有株式の存在も経営のリスク要因となっています。同社は多くの政策保有株式を抱えており、株価下落による減損損失のリスクを負っています。2024年度には約150億円規模の政策保有株式の売却を予定していますが、売却資金の活用方法として成長投資や株主還元が計画されており、更なる経営効率化が求められます。 内部統制の面では、情報管理体制の強化に取り組んでいますが、外部からの攻撃や不正アクセス、マルウェア感染によるシステム障害や情報漏洩のリスクが依然として存在します。また、固定資産に関しても、土地の減損損失や評価損のリスクが課題となっています。 総じて、古河機械金属は市場変動や人材育成、資産管理などの面で改善が求められており、今後の成長にはリスク管理の強化や事業の安定性向上が必要とされます。