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SBIリーシングサービス


業種:
リース

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SBIリーシングサービス 株主総会議案データ

SBIリーシングサービスについて

強み

SBIリーシングサービス株式会社の強みは、航空機や船舶といった大型償却資産を対象としたオペレーティング・リース事業における専門性と豊富な実績にあります。リースファンドの組成から管理、リース物件の売却までを一貫して行うことで、手数料や売却益を収益源としています。 同社の事業モデルにおける主な強みとして、以下が挙げられます。 まず、多様な資金調達手段を確保している点が特徴です。投資家からの出資に加えて金融機関からの借入も活用し、案件規模に応じた柔軟な資金調達を実現しています。さらに、コマーシャル・ペーパーの発行を開始するなど、資金調達手段の多様化を進めています。 次に、販売網の充実が挙げられます。地域金融機関や証券会社、税理士、会計士などのパートナーと提携し、個人投資家から大口投資家まで幅広い層にアプローチしています。これらのパートナーとの強固な関係性が、幅広い投資家基盤の確保に貢献しています。 また、SBIグループとの連携も同社の大きな強みです。親会社をはじめとするグループ各社と協力し、案件の組成や投資家紹介を通じて事業の強化を図っています。 リース対象資産の専門性においても優れた点があります。同社は航空機や船舶に関する専門知識を持ち、リース期間中にはリース料収入、満了時には物件売却益を投資家に提供する仕組みを整備しています。さらに、ヘリコプターを含む小型航空機を対象とした賃貸スキームも展開し、多様なニーズに対応しています。 リスク管理体制も特徴的で、借り手の選定やリース物件の審査を慎重に行うことで、リスク低減に努めています。為替予約取引を活用するなど、為替変動リスクへの対応も行っています。 加えて、プロフェッショナル人材の確保と育成に注力しています。高度な専門知識や経験を持つ人材を積極的に採用し、業務効率化や内部管理体制の強化にも取り組んでいます。DX推進を通じて、効率的かつ持続的な成長を目指しています。 さらに、サステナビリティを重視した経営方針を掲げており、環境規制に対応したリース対象資産の需要を取り込むことで、新たな事業機会を創出しています。

弱み

SBIリーシングサービス株式会社の弱みとして、外部環境への依存度の高さが挙げられます。特に航空業界や海運業界の景気変動や設備投資の動向が、ファンド組成やリース物件の売却に大きな影響を与える点が課題となっています。為替相場の変動もリスク要因の一つであり、円高の場合には外貨建て手数料収入の減少、円安の場合には投資家の投資意欲が低下する可能性があります。 具体的なリスクとして、以下の点が指摘されています。 まず、特定業種への依存が挙げられます。同社のリースファンドは主に航空機や船舶、船舶用コンテナを対象としており、これらの業界の業績悪化が投資家の信頼低下や物件売却価格の低下につながる可能性があります。 次に、リース物件の売却価格の変動も重要な課題です。リース期間満了時に市場価格が想定を下回る場合、ファンドの収益悪化や投資家出資金の毀損が懸念されます。また、ファンド組成において、関係者間の合意形成が遅れることでスケジュールが遅延するリスクも存在します。 法規制の変更リスクも無視できません。税制や関連法規の改正により、ファンドの収益性や投資家の意欲が低下する可能性があります。さらに、資金調達への依存度が高い点も弱点とされています。多くの資金を金融機関からの借入に頼っており、経済状況の悪化が借入の困難化や財務制限条項の違反リスクを引き起こす可能性があります。 また、匿名組合出資持分や販売用航空機などの在庫リスクもあります。市場価格の下落や借り手の信用状況悪化が評価損をもたらし、期限内に販売できない場合には収益が得られないだけでなく、価格下落リスクを同社が負担することになります。 親会社であるSBIホールディングス株式会社の方針や信用状況に影響を受ける可能性もあります。SBIグループとの連携は事業展開に有利ですが、グループ全体の信用不安が同社に波及するリスクが考えられます。また、「SBI」の商標使用についても、関係性の変化に伴う使用制限リスクが存在します。 内部体制においては、業務運営の安定化に向けたDX推進が課題となっています。長期にわたるリース事業の特性上、新規商品の組成や販売が業務量の増加を招くため、業務効率化が不可欠です。これらの課題を克服することが、同社の持続的な成長に向けた重要な取り組みといえます。