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旭精機工業


業種:
防衛関連
従業員数パッケージプラン
月額: 4,400

Metrics

従業員数

データ粒度:month

従業員数(子会社を含む)


企業分析

強み

旭精機工業株式会社の強みは、精密加工と機械製造の両分野における高い技術力と、長年にわたる事業実績に裏打ちされた顧客との信頼関係です。精密加工事業部では、自動車関連部品や安全関連部品などの精密金属加工品の製造で実績があり、顧客の要求に応じた高品質な製品を提供できる能力があります。また、小口径銃弾の製造においては、高度な性能と品質を追求し、安全な生産体制を確立しています。機械事業部では、プレス機械、ばね機械、自動機・専用機など、幅広い製品ラインナップを自社で開発・製造できることが強みです。特に、プレス機械においては、自動車業界向けの電池缶市場の動向を把握し、製品開発に反映させる能力を有しており、海外市場への展開も進めています。ばね機械においては、多種多様な顧客ニーズに対応するための製品ラインナップの強化と、海外販路の拡大に注力しています。同社は、顧客との信頼関係を重視し、市場動向を見据えた付加価値の高い製品開発に取り組んでおり、自動機・専用機の機能を活用したプレス機械やばね機械の生産ラインのシステム販売にも取り組んでいます。さらに、同社は、取引先との良好な関係を構築し、事業の円滑な推進を図るために、株式を保有しており、中長期的な視点で企業価値の維持・向上に努めています。

弱み

旭精機工業株式会社の弱みは、特定の市場や顧客への依存度が高いことです。小口径銃弾事業は、ほぼ100%が防衛省向けであり、政府の予算執行や政策変更に業績が大きく左右されるリスクがあります。精密金属加工品事業では、売上の半分以上が自動車関連部品であり、自動車業界の技術革新や産業構造の変化に対応できない場合、業績に大きな影響を受ける可能性があります。また、プレス機械、自動機・専用機、ばね機械も幅広い顧客に利用されていますが、顧客を取り巻く環境の変化や大きなキャンセル等が生じた場合、業績に影響を与える可能性があります。さらに、原材料や部品の調達を国内外の調達先に依存しており、供給の遅延、中断、停止が生じた場合、納期遅延や業績悪化につながる可能性があります。同社は、取引先の倒産などの信用リスクや、退職給付債務に関するリスクも抱えています。2023年度においては、精密金属加工品や小口径銃弾などの売上が増加したものの、プレス機械や自動機・専用機の売上が減少したことで、営業損失を計上しました。さらに、取引先からの受注取消による棚卸資産の評価損も業績悪化の要因となりました。同社は、収益力の向上と経営基盤の強化を目標とする「2026中期経営計画」を策定していますが、これらの弱点を克服し、事業の多角化や収益源の多様化が今後の課題となります。