No Image

6333

帝国電機製作所


業種:
ポンプ
従業員数パッケージプラン
月額: 4,400

Metrics

従業員数

データ粒度:month

従業員数(子会社を含む)


企業分析

強み

帝国電機製作所の強みは、長年にわたり培ってきたポンプに関する独自の技術力と、それに基づく高付加価値製品の開発力です。特に、キャンドモータポンプなどの特殊ポンプにおいて、高い技術力を持ち、新市場やグローバルニーズに対応した製品開発を行っています。また、顧客のニーズに合わせたカスタマイズにも対応しており、高い顧客満足度を得ています。 同社は、海外展開にも積極的であり、グローバルに拠点を持ち、世界各地の顧客に製品を供給しています。これにより、グローバル市場での競争力を維持し、成長を続けています。また、技術開発本部が中心となり、研究開発活動にも積極的に取り組んでおり、外部研究機関との連携を通じて、既存製品の機能向上や効率化に関する基礎研究も進めています。 さらに、強固な経営基盤も同社の強みの一つです。自己資金と金融機関からの借入を基本とし、安定的な資金調達を行っています。また、リスク管理体制も整備されており、リスク管理委員会を設置し、定期的にリスクの抽出、分析、評価、対応を行っています。従業員のエンゲージメント向上にも力を入れており、海外出向者の処遇の見直しやエンゲージメント調査の実施など、働きやすい職場づくりを推進しています。

弱み

帝国電機製作所の弱みとして、まず電子部品事業の業績不振が挙げられます。2024年3月期の連結業績では、ポンプ事業の売上高が27,300,658千円であるのに対し、電子部品事業の売上高は1,621,105千円と低く、セグメント利益も61,518千円の損失となっています。また、同社は2024年3月1日に、電子部品事業を営む子会社である平福電機製作所の事業停止を決定しており、今後、この事業の立て直しや撤退に伴う費用負担が懸念されます。 次に、従業員数の減少も懸念材料です。2020年3月期の従業員数が319人であったのに対し、2024年3月期には305人に減少しており、臨時雇用者数は増加傾向にあるものの、技術やノウハウの継承が課題となっています。同社は教育専任者を配置するなど、対策を講じていますが、今後も人材の確保と育成が重要となります。 さらに、気候変動リスクも同社にとって無視できない課題です。温室効果ガス排出規制や、洪水などの自然災害による物理的なリスクが、同社の財政状態や業績に影響を与える可能性があります。同社はこれらのリスクを認識し、対応方針を決定していますが、今後も継続的な対策が必要となります。 加えて、同社は海外事業における為替変動リスクにも晒されています。外貨建の資産・負債は、決算期末日の為替相場により円換算されており、為替変動が業績に影響を与える可能性があります。