6370 栗田工業

栗田工業グループは、「“水”を究め、自然と人間が調和した豊かな環境を創造する」という企業理念のもと、「持続可能な社会の実現に貢献する『水の新たな価値』の開拓者」としてのビジョンを掲げています。事業は、電子市場と一般水処理市場の2つのセグメントに分かれています。電子市場では、超純水供給事業などで蓄積したデータを分析し、顧客の課題解決に貢献するソリューションを提供しています。一方、一般水処理市場では、多様な事業に取り組む顧客の動向やニーズを把握し、CSVビジネスをはじめとした社会との共通価値を創出するソリューションをグローバルに展開しています。 同社グループは、水処理薬品、水処理装置、およびそれらに関連するサービスを提供しており、これらの事業を通じて顧客の節水やGHG排出削減、廃棄物の資源化といった環境負荷の低減、生産性向上に貢献しています。また、日本、ドイツ、シンガポール、北米などの開発拠点が連携し、社会と産業のニーズに対応する商品や技術の開発を積極的に進めています。 グループ全体の従業員数は7,981名で、電子市場セグメントに2,543名、一般水処理市場セグメントに5,158名が従事しています。研究開発スタッフは約187名で、これは従業員総数の2.3％にあたります。企業は事業活動におけるリスク管理を徹底しており、経営管理本部長がリスクの監視とマネジメントを推進しています。さらに、サステナビリティを重視し、気候変動問題への取り組みを「クリタグループのマテリアリティ」のテーマとして掲げ、SBTiに基づき「Net-Zero」を長期目標としています。