6508 明電舎

株式会社明電舎は、1897年に個人経営の電気機械工場として発足し、1917年に株式会社に組織変更されました。1949年には東京、大阪、名古屋の各証券取引所に株式を上場し、その後福岡、広島、札幌、京都の各証券取引所にも上場しました。現在は東京証券取引所プライム市場に上場しています。事業内容は、電力インフラ事業、社会システム事業、産業電子モビリティ事業、フィールドエンジニアリング事業、不動産事業の5つを主要な報告セグメントとしています。 電力インフラ事業では、電力会社等に、電気を作り、送るための重電機器やシステムを提供しています。具体的には、変電事業が海外を中心に伸びており、国内では電力会社向けや水力発電所向けの案件が増加しています。社会システム事業では、官公庁、鉄道事業者、民間企業等の電気需要家に対し、重電機器やシステムを提供しています。電鉄事業では海外案件が減少していますが、社会システム事業や水インフラ事業では、工程の遅れや資材高騰により収益性が悪化しています。産業電子モビリティ事業では、半導体分野、一般産業分野、電気自動車向けコンポーネント製品や自動車産業向け研究開発用システムを提供しています。フィールドエンジニアリング事業は、メンテナンス事業を展開しています。不動産事業では、不動産の賃貸を行っています。 国内には20社の連結子会社があり、海外にも連結子会社があります。主な国内連結子会社には、EV用モータなどを製造する株式会社甲府明電舎、電気工事の設計・請負を行う明電プラントシステムズ株式会社、電気設備の製造・販売を行う株式会社明電エンジニアリングなどがあります。