強み

ダブル・スコープ株式会社は、先端の生産技術を駆使したリチウムイオン二次電池用セパレータを提供しており、数ミクロンレベルでの厚さの作り分け及び管理、100ナノメートル前後の微孔を均一に分布させる高い技術と製造ノウハウが強みです。リチウムイオン二次電池業界は中長期的な車載用途での需要増加により成長が予測され、市場の拡大に合わせたタイムリーな設備投資と生産能力及び効率の向上が競争力強化に繋がると考えられます。また、同社は複数の国で事業展開を行っており、日本本社の取締役のうち2名を韓国に駐在させるなど、製造現場を重視する体制を構築しています。さらに、特許取得にも注力しており、知的財産権の保護を図っています。

弱み

ダブル・スコープ株式会社は、リチウムイオン二次電池用セパレータの製造・販売に特化しているため、同製品への収益依存度が高いことがリスク要因となります。経済状況の悪化等により民生用ポータブル機器や輸送用機器などの需要が縮小した場合、事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、大手企業が市場シェアの大半を占める中で、後発企業として競争する必要があり、既存競合各社と比較して顧客基盤、財源、技術的資源及び人的資源が限られている点が課題です。技術革新が加速化するリチウムイオン二次電池産業において、競争力を維持するためには、継続的な研究開発投資が不可欠です。