6622 ダイヘン

株式会社ダイヘンは、1919年12月に大阪変圧器株式会社として設立され、柱上用変圧器の専門的な大量生産を開始しました。その後、電気溶接機の生産を始め、現在ではエネルギーマネジメント、ファクトリーオートメーション、マテリアルプロセシングの3つの事業を中心に展開しています。 エネルギーマネジメント事業では、送配電設備の更新・強化、自家消費型太陽光発電やEV充電システムなどの脱炭素関連投資に対応する製品を提供しています。ファクトリーオートメーション事業では、溶接ロボットや産業用ロボット、搬送システムなどを取り扱い、工場の自動化・省力化を支援しています。マテリアルプロセシング事業では、金属、半導体、樹脂材料の精密な接合、切断、成膜、表面処理、造形に必要な高精度な制御技術を提供しています。 連結子会社には、四変テック株式会社、株式会社キューヘン、中国電機製造株式会社、東北電機製造株式会社、ダイヘン産業機器株式会社などがあり、これらの子会社を通じてエネルギーマネジメント製品やマテリアルプロセシング製品の生産委託を行っています。また、ダイヘンはグローバル展開にも力を入れており、海外事業は主に現地法人を通じて展開されています。 ダイヘンは、社会課題の解決を目指して製品開発を進めており、グループ内の開発部門や顧客、大学などの研究機関と連携して技術開発を行っています。具体的には、系統用蓄電池やユニット型パワーコンディショナなどの再生可能エネルギー導入拡大に貢献する製品や、プラグイン急速充電器、EV用走行中給電技術などの開発を進めています。加えて、長期的な人材育成計画を実施し、社員の帰属意識や経営への参画意識を高めるための株式報酬制度を導入しています。また、次世代幹部や女性管理職候補の育成、グローバル人材の育成にも注力しており、生産自動化の推進によるコスト削減と効率化も目指しています。