7048
ベルトラ
ベルトラ オルタナティブデータ
ベルトラ 株主総会議案データ
ベルトラについて
強み
ベルトラの強みは、世界150か国、約8,000社の催行会社と直接契約し、19,000点を超える幅広いラインナップの現地体験ツアーを提供している点です。観光ツアーや文化体験、グルメツアー、ショー、美術館、クルーズ、レストラン、スパ、ゴルフ、マリーンスポーツなど、非常に多岐にわたる商品を取り扱っています。また、ITを活用した独自のマーケティング力と商品企画力も大きな強みとなっています。 具体的には、催行会社との契約から商品情報の掲載、販売、旅行者の現地体験ツアー参加、体験談投稿に至る一連の流れの中で、ITを駆使したマーケティングと商品企画を構築しています。これにより、世界各国で人気のある商品だけでなく、少人数制の現地体験ツアーも多く取り扱っています。小規模なツアーでは、現地に精通したツアーガイドやインストラクターがユニークな体験を提供し、効率的かつ安全な移動手段を提供しています。さらに、旅行者のニーズを分析し、現地の催行会社と共同でオリジナル商品を開発・提供しています。 加えて、ベルトラは顧客対象者が年齢層や地域において非常に幅広いものの、認知度向上が課題であると認識しています。このため、旅行需要に応じて戦略的に広告宣伝費を投下し、顧客との接点を強化しています。また、政府や自治体、観光局との連携プロジェクトにも広報活動を行い、サステナブルな社会の実現への貢献と企業価値の向上を目指しています。 さらに、競争が激しいインターネット市場での安定成長を目指し、システムリニューアルを通じて高い信頼性と効率的なパフォーマンスを実現し、データセキュリティを強化しています。モバイルアプリの機能改善やデジタル・ネイティブ向けのサービス開発も積極的に推進しています。
弱み
ベルトラの弱みとして、まず認知度がまだ発展途上である点が挙げられます。顧客対象者は年齢層・地域ともに非常に幅広いものの、認知度向上が今後の事業成長における重要な課題であると認識されています。そのため、広告宣伝費を戦略的に投下し、顧客との接点を拡充する取り組みを進めていますが、まだ十分な認知度を獲得するには至っていない状況です。 また、COVID-19の影響による業績悪化からの回復途上であることも弱みの一つです。第31期から第33期にかけて経常損失および当期純損失を計上しており、これは主にCOVID-19の影響に伴う営業収益の減少によるものでした。2023年12月期においても営業損失を計上しており、収益力向上が課題となっています。ただし、旅行需要は回復基調にあり、今後の収益拡大が見込まれています。 さらに、競争の激しいインターネット市場において、技術革新への迅速かつ柔軟な対応も課題として認識されています。システムリニューアルを通して、信頼性と効率的なシステム構築、データセキュリティ強化を進めていますが、常に最新の技術やビジネスモデルに対応していく必要があります。また、システム障害のリスクも存在し、ITインフラ関連の障害やコンピュータウイルスへの感染などにより、インターネットが長期間使用不能となった場合には、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 加えて、人材の確保と育成も課題です。事業拡大のためには、優秀な人材の確保と、人材を監督・指導できるマネジメント人材の育成が不可欠であると認識されています。採用体制の見直しや研修制度の実施により、人材の定着率向上に努めていますが、人材の確保と教育が不十分な場合、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 その他、為替変動リスクも存在します。海外の商品を主力としており、ツアー催行会社への代金決済を外貨で行っているため、為替変動によって業績に影響を受ける可能性があります。為替予約取引を実施するなど、影響を最小限に抑える努力をしていますが、完全にリスクを回避することは困難です。