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ギークス


従業員数パッケージプラン
月額: 4,400

Metrics

従業員数

データ粒度:month

従業員数(子会社を含む)


企業分析

強み

ギークス株式会社の強みは、IT人材事業における高い需要と、それを支える組織力にあります。特に以下の点が挙げられます。 まず、ITフリーランス市場での優位性です。IT・インターネット業界の継続的な成長を背景に、技術リソースのニーズが常に高い状態にあります。同社は、ITフリーランスを活用した技術リソースシェアリングを主要事業として展開しており、この分野で長年の経験と実績があり、多くのITフリーランスとのネットワークを持っています。 次に、多様なITソリューションの提供があります。従来のIT人材事業に加え、DX/IT人材・組織コンサルティング、ITコンサルティング、システム開発など、事業領域を拡大し、顧客の多様なニーズに対応できる体制を構築しています。これにより、単なる人材提供だけでなく、より高度なソリューションを提供できるようになっています。 また、組織のエンゲージメントとウェルビーイングを重視しており、従業員が心身ともに健康で、仕事にやりがいを持って働ける環境づくりに注力しています。組織力向上プラットフォーム「Wevox」を活用してエンゲージメントを定期的に測定し、働きがいのある組織を目指しています。これにより、優秀な人材を惹きつけ、定着させることが可能です。 コンプライアンスとリスク管理については、法令遵守を徹底し、不正アクセス防止や情報漏洩対策など、リスク管理体制を強化しています。また、反社会的勢力との関係を一切排除する姿勢を明確にし、健全な企業運営を重視しています。 さらに、株主への利益還元においては、継続的かつ安定的な配当を基本方針としており、株主価値の最大化を目指しています。当事業年度には1株あたり10円の配当を実施し、株主からの信頼を得ています。 ストックオプション制度も導入されており、優秀な人材の獲得と定着を目的として、取締役や従業員に新株予約権を付与しています。これにより、従業員のモチベーション向上と企業価値の向上が図られています。 最後に、人材育成への注力があります。次世代エンジニアの育成にも力を入れており、IT人材不足の解消に貢献することを目指しています。これにより、将来的な人材供給を確保し、企業としての社会的責任を果たしています。 これらの強みを活かし、ギークス株式会社は今後もIT業界で成長を続けることが期待されます。

弱み

ギークス株式会社の弱みとして、まず、業績の変動と収益性の課題があります。近年、売上高は増加しているものの、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は減少傾向にあります。特に、2024年3月期には親会社株主に帰属する当期純損失を計上しており、収益性の改善が課題となっています。これには、減損損失の計上が大きな要因として挙げられます。 次に、特定事業への依存が挙げられます。主力事業であるIT人材事業は、市場動向や法的規制、ITフリーランスによる不祥事などの影響を受けやすいというリスクがあります。また、同社はITフリーランスへの依存度が高いため、外部環境の変化が業績に直接的な影響を与える可能性があります。 システムリスクも問題となっています。IT人材事業における請求金額や支払金額は、独自の基幹システムで管理されていますが、手入力による情報登録が行われており、登録内容に誤りがあった場合、財政状態や経営成績が適切に表示されない可能性があります。また、同システムに不備や障害が発生すると、事業運営に支障をきたす可能性もあります。 人材育成の課題も存在します。次世代エンジニアの育成に注力しているものの、育成した人材が必ずしも自社に定着するとは限りません。また、IT人材の需要が常に高い状況では、優秀な人材を確保し続けることが難しい可能性もあります。 減損損失のリスクも指摘されています。過去の企業結合で計上されたのれんや顧客関連資産に対して、減損損失のリスクがあります。実際、当連結会計年度には、Launch Group Holdings Pty Ltdののれん及び顧客関連資産について、多額の減損損失を計上しており、今後の事業計画の進捗によっては、追加の減損損失が発生する可能性もあります。 さらに、市場変動のリスクがあります。IT業界は急速に変化しており、予期せぬ法的規制や市場全体の成長鈍化が、ITフリーランスのニーズ減少を引き起こし、業績に影響を与える可能性があります。 最後に、自然災害や感染症のリスクもあります。大規模な自然災害や感染症の発生によって、事業活動に重大な影響を受ける可能性があります。 これらの弱みを克服し、事業の多角化や収益性の向上を図ることが、今後の成長にとって重要となります。