7236
ティラド
ティラド オルタナティブデータ
ティラド 株主総会議案データ
ティラドについて
強み
株式会社ティラドの強みは、グローバルな事業展開と、多様な製品に対応できる生産体制にあると考えられます。同社は、日本、米国、欧州、アジア、中国に拠点を持ち、各地域で独立した経営単位として事業活動を展開しています。これにより、各地域の市場ニーズに対応した製品を供給することが可能となっています。 また、同社は自動車用だけでなく、建設産業機械用、空調機器用など、多岐にわたる熱交換器を製造・販売しており、幅広い顧客ニーズに対応できる技術力と生産能力を有していると言えます。特に、自動車用熱交換器では、一部車種の受注見合わせの影響があったものの、受注増加により売上を伸ばしています。また、米国では、新規受注機種の量産開始や受注増加により、自動車用と建設産業機械用ともに売上が増加しており、海外市場での競争力も高いと考えられます。 さらに、同社は生産性向上によるコスト改善や、材料・部品費、エネルギー費等の売上価格転嫁も進めており、収益性の改善にも努めています。内部監査体制も整備されており、業務執行の効率性や有効性についても検証がなされているため、内部統制も機能していると考えられます。
弱み
株式会社ティラドの弱みとして、海外事業におけるリスクとOEM製品への依存が挙げられます。海外事業においては、関税制度や法規制の変更、政治的な不安定要因、人材確保の難しさ、テロや戦争、伝染病の流行、為替相場の変動など、多くのリスクが内在しています。これらのリスクが顕在化した場合、同社の経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。特に、為替相場の変動は、採算の悪化や損失の発生につながるリスクがあり、注意が必要です。 また、同社の販売はOEM製品への依存度が高いため、自動車メーカーや建設産業機械メーカーの業績や方針に左右されやすいという側面があります。特に建設産業機械用熱交換器は、好不況の影響を受けやすく、販売数量が大きく変動する可能性があります。販売数量が大幅に減少した場合、同社の生産設備や人員体制が過剰となり、経営成績に大きな影響を与える可能性があります。 さらに、主要な原材料であるアルミや銅などの非鉄金属の価格変動や、電力費、物流費、人件費の上昇もコスト増加の要因となり、これらのコストを販売価格に転嫁できない場合、収益性が悪化する可能性があります。これらの要因から、外部環境の変化や顧客の動向に左右されやすいという点で、経営上の弱みがあると言えます。