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デコルテ・ホールディングス
デコルテ・ホールディングス オルタナティブデータ
デコルテ・ホールディングス 株主総会議案データ
デコルテ・ホールディングスについて
強み
株式会社デコルテ・ホールディングスの強みは、内製化された人材育成システムと店舗戦略にあります。まず、フォトグラファーやメイクアップアーティストを外注に頼らず自社で正社員として雇用し、専門の研修部署による継続的な技術指導を行っています。これにより、高品質なサービスを提供できるプロフェッショナル人材を育成し、サービスの質を担保しています。研修は技術等級に応じて実施され、入社1年後、2年後、5年超でそれぞれ目標が設定されています。次に、大都市圏のターミナル駅近辺を中心とした店舗展開により、顧客の利便性を高めています。さらに、接客専用の「ウエディングフォト相談カウンター」を設けるなど、多様な手法で集客を強化しています。また、地方都市型店舗やリゾート型店舗の展開も視野に入れており、今後の市場拡大も期待できます。これらの店舗戦略により、顧客へのリーチを最大化し、多様なニーズに応えることができる点が強みです。
弱み
株式会社デコルテ・ホールディングスの弱みとして、売上収益の減少と収益性の低下が挙げられます。2024年9月期の売上収益は5,589百万円と、前期比4.5%減少しており、特にスタジオ事業の売上収益は3.7%減となっています。また、営業利益は前期比75.4%減の219百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は78.4%減の106百万円と、大幅に減少しています。これらの要因として、新規参入者の増加や、広告宣伝費・人件費の増加、事業効率改善のためのスタジオ移転や閉店に伴う減損損失の計上などが挙げられます。さらに、有利子負債があり、市場金利の上昇が財務状態や業績に影響を与える可能性があります。これらの点は、同社の経営における課題となっています。また、株主総利回りが前期から低下しており、競争激化の中で、顧客獲得に向けた更なる戦略の必要性が示唆されます。