7595
アルゴグラフィックス
Metrics
企業分析
強み
アルゴグラフィックスの強みは、まず長年の実績と幅広い技術力が挙げられます。図形処理・画像処理分野からスタートし、コンピュータシステムの販売、ソフトウェア開発、映像機器開発、3次元CAD分野開拓、システム運用管理、サイエンス系ソフトウェア輸入販売、電子系CADソフト開発など、多岐にわたる事業展開を行っています。これにより、顧客の多様なニーズに対応できる総合的なソリューション提供力を持っています。また、高度な技術を有するエンジニアを多数抱えている点も強みです。同社は、エンジニアのスキルアップを積極的に支援しており、資格取得奨励金制度や研修制度を充実させています。さらに、財務基盤が安定している点も強みです。自己資本比率が高く、自己資本利益率も比較的高い水準を維持しており、安定した経営を行っています。収益性も高く、売上総利益率の水準維持と販売費及び一般管理費の伸び抑制により営業利益率は15.4%顧客との長期的な取引関係を重視しており、業務提携や資本提携を通じて関係を強化しています。
弱み
アルゴグラフィックスの弱みとして、まず特定の時期に売上が集中する傾向があることが挙げられます。特に、顧客の決算期である3月には売上が集中し、売上高の約半分がこの月に計上されることがあります。このため、売上高の期間帰属の適切性について慎重な検討が必要とされており、内部統制の強化が求められています。また、同社は事業活動を通じて地球環境の改善に貢献することを重要な課題と考えていますが、ビジネスモデルの性質上、温室効果ガス排出量は少ない業態であるため、環境に与える影響は大きくないと考えています。しかし、脱炭素社会の実現に向けたより積極的な取り組みが求められる可能性があります。さらに、同社は人的資本経営を推進しており、人材育成や従業員エンゲージメント向上に努めていますが、連結ベースでの具体的な指標と目標がまだ十分ではないという課題があります。管理職に占める女性労働者の割合や男性労働者の育児休業取得率、労働者の男女の賃金の差異などの目標を設定していますが、これらの目標達成に向けた取り組みをグループ全体で推進する必要があります。