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ダブルエー
ダブルエー オルタナティブデータ
ダブルエー 株主総会議案データ
ダブルエーについて
強み
ダブルエーグループの強みは、商品企画から生産、品質管理、販売までを一貫して自社で担当する点にあります。この体制により、オリジナルで魅力的な商品を提供でき、商品企画担当者が販売スタッフとして店頭で顧客の声を直接聞き、その後生産工場を巡回して指導することで、顧客のニーズに迅速に対応した商品開発と高い品質維持を実現しています。さらに、不要になった靴の下取り交換やヒール先端部分の無料交換など、顧客に寄り添った独自のサービスを提供し、顧客満足度の向上に努めています。 また、複数のブランドを展開しており、それぞれが異なるコンセプトを持つことで、多様な顧客層のニーズに応えています。例えば、履きやすさとデザインの美しさを追求した「卑弥呼」、都会的で洗練されたデザインを提案する「NICAL」、機能性とファッション性を融合させたスポーツブランド「ORTR」などがあります。2023年3月には株式会社ミッシュマッシュを吸収合併し、アパレル事業にも本格的に参入しました。これにより、婦人靴だけでなくアパレル商品も提供し、更なる顧客層の拡大を目指しています。 国内外に店舗を展開しており、特に駅ビルや大型ショッピングセンターなどの好立地に出店することで、安定した集客と高い費用対効果を実現しています。オンライン販売にも注力しており、デジタルマーケティング活動を推進して会員登録者数を増加させ、店舗とオンラインストアの相乗効果を高めています。さらに、海外事業も展開しており、台湾、香港、マカオ、中国などアジア地域を中心にブランドの浸透を図っています。 これらの強みを活かし、ダブルエーグループは持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指しています。収益性と資本効率を重視し、売上高や売上高営業利益率を重要な経営指標として事業に取り組んでいます。
弱み
ダブルエーグループの弱みとして、まずファッショントレンドの変化に影響を受けやすい点が挙げられます。婦人靴や婦人服は流行や季節に左右されやすく、気候や気温の変化にも影響を受けるため、トレンドの変化に迅速に対応し、消費者の嗜好に合った商品を常に提供し続けることが求められます。もしトレンドの変化に適切に対応できなければ、業績や財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、特定の商業施設への出店集中も弱みの一つです。ルミネやアトレなどの駅ビル、ららぽーとやイオンモールなどの大型ショッピングセンター、三越や髙島屋などの百貨店に依存しているため、これらの施設を取り巻く環境の変化や、出店条件に合致する物件がない場合、計画通りの出店が進まない可能性があり、その結果、業績に悪影響を及ぼすことがあります。 さらに、海外の政治経済動向や為替相場の変動もリスク要因です。多くの商品が海外のパートナー工場で生産されているため、為替相場の急激な変動は業績や財政状態に悪影響を与える可能性があります。加えて、海外の政治的・社会的な不安定要素や、現地工場での人件費や物価の高騰も、仕入れ原価の上昇につながるリスクがあります。 働き方の多様化も課題として挙げられます。政府が推奨するカジュアルワークの普及に伴い、スニーカーなどオフィスカジュアルに対応した靴への需要が高まっています。しかし、テレワークの拡大により都心部から地方への移転が進んでおり、こうした働き方の変化に対応した商品やサービスを提供できない場合、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 さらに、特定の物流業者への依存もリスク要因です。商品の仕入れや出荷に関する倉庫や物流業務を特定の外部業者に委託しているため、その業者との関係が悪化した場合、事業運営に支障をきたす可能性があります。 これらの弱みを克服するため、ダブルエーグループは、デジタル化の推進、中・高価格帯ブランドの強化、アパレル事業の強化、そして海外事業の拡大など、さまざまな戦略に取り組んでいます。