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リズム


従業員数パッケージプラン
月額: 4,400

Metrics

従業員数

データ粒度:month

従業員数(子会社を含む)


企業分析

強み

リズム株式会社の強みは、多岐にわたる事業展開と、それを支える堅実な経営基盤にあるとされています。精密部品事業と生活用品事業を主軸に据えつつ、その他の事業にも取り組むことで、市場の変動に対するリスク分散を図っています。精密部品事業では、長年にわたる技術の蓄積と整った生産体制により、高品質な製品を提供しています。生活用品事業では、クロック(時計)を中心に快適品など新しい製品分野にも進出し、海外市場での売上を拡大しています。 財務面では、自己資本比率が高く、財務の安定性が際立っています。また、自己資金を活用した設備投資や研究開発投資を積極的に進めています。健全なキャッシュフローを維持しつつ、十分な現金及び現金同等物を保有し、有利子負債の管理も適切に行われています。 さらに、多様な人材が能力を発揮できる社内環境の整備にも力を入れています。女性の活躍推進や国際的な視野を持つリーダーの育成に取り組み、従業員の平均勤続年数が長く、豊富な経験と高い専門性を持つ人材が多い点も特徴です。労働組合との関係も良好で、労使間の問題は円滑に解決されています。 また、コーポレートガバナンス体制の充実も進められており、監査等委員会設置会社として社外取締役による監督機能を強化しています。加えて、コンプライアンス体制を整備し、法令遵守を徹底しています。これらの取り組みが相互に作用することで、リズム株式会社は安定した成長を続けていると考えられます。

弱み

リズム株式会社の弱みとして挙げられるのは、事業ポートフォリオにおける収益性の偏りです。精密部品事業が売上を伸ばしている一方で、生活用品事業、とりわけクロック事業では北米やアジア向け販売が低調で、減収傾向が続いています。このため、事業全体として売上高が伸び悩む状況が続いています。また、海外販売において地域差が大きく、特定市場への依存度が高い点がリスク要因とされています。 収益面では、利益率の低さも課題です。円安の影響や半導体・原材料価格の高騰により、利益が圧迫される場面が見られ、営業損失を計上した事例もあります。さらに、過去には当期純損失を計上したこともあり、収益性の向上が重要な課題となっています。自己資本利益率も低水準にとどまっており、改善が求められています。 組織面では、女性の活躍推進が国内において十分とは言えない状況が指摘されています。海外に比べて国内での女性管理職比率が低く、意思決定における多様性確保の観点からも女性役員比率の向上が必要とされています。 また、M&Aや業務提携を通じた事業強化に取り組んでいますが、計画通りに進まない場合には経営成績や財務状況に影響を与えるリスクがあります。さらに、自然災害や感染症といった外的要因によるリスクも存在し、生産や販売拠点が影響を受ける可能性が指摘されています。原材料や部品の調達に関しても、価格の高騰や品不足といったリスクが引き続き課題です。 加えて、アイ・ネクストジーイー株式会社の解散は、生活用品事業における経営資源の集約という側面もありますが、同時に事業戦略の再考を迫られる状況であることを示しています。