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信越ポリマー


決算月:
3月

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プレミアムプラン

27,500 円(税込)/


株価指標(β版)

前日終値 (06/10 時点)1,625.00(-2)
PER(予)-
PBR(実)1.07
ROE8 %
ROA6.16 %
時価総額134,263 百万円

信越ポリマー オルタナティブデータ

従業員数

データ粒度:month

従業員数


従業員数

データ粒度:month

従業員数(子会社を含む)


信越ポリマー 株主総会議案データ

信越ポリマーについて

強み

信越ポリマー株式会社の強みは、多様な基盤技術を活用した幅広い事業展開にあります。同社はシリコーンやプラスチック、導電性素材などを主要な原料としており、「材料・配合」「設計」「加工プロセス」「評価・解析」といった基盤技術を活かして多様な分野で顧客ニーズに応えています。これにより、電子デバイス、精密成形品、住環境・生活資材といった異なる市場のニーズに対応する事業ポートフォリオを確立しています。 具体的には、自動車や電子機器の入力部品、ディスプレイ関連部品などを扱う「電子デバイス事業」、半導体ウェハーや電子部品の搬送用資材、OA機器や医療機器用部品を製造する「精密成形品事業」、食品包装資材や住宅関連資材、自動車・工作機械用部品に使用される機能性材料を扱う「住環境・生活資材事業」があります。これらの事業はそれぞれ異なる市場ニーズに対応しており、事業ポートフォリオの分散化を実現しています。 また、信越ポリマーはグローバルに事業を展開しており、海外にも生産・販売拠点を持っています。これにより、世界各地の市場ニーズに柔軟に対応でき、為替変動リスクをヘッジすることが可能です。 さらに、人的資源の多様性を尊重し、性別、年齢、国籍、障がいの有無に関わらず、全ての従業員が能力を最大限に発揮できる職場環境づくりに努めています。従業員の育成も重要な課題として位置づけており、高い専門性と能力を持つ人材の育成に力を入れています。 財務面では、自己資本比率が80%と高く、研究開発投資や設備投資、M&Aに必要な内部資金を十分に確保しています。加えて、株主への利益還元にも注力しており、安定的な配当を維持する方針です。 これらの強みを活かし、信越ポリマー株式会社は市場環境の変化に柔軟に対応し、持続的な成長を目指しています。

弱み

信越ポリマー株式会社の事業における主な弱みは、外部環境に大きく影響されるリスクがいくつかあります。これには、経済動向や為替レートの変動、原材料価格の高騰、他社との競合、自然災害、製造物責任、感染症の流行、気候変動などが含まれます。 まず、経済動向においては、同社の製品は世界各国で販売されており、販売先の国や地域の経済状況に影響を受けやすいです。特に国際社会情勢の急変により、製造、仕入れ、販売などに支障が生じる可能性があります。 為替レートの変動も大きなリスクであり、海外事業の売上、費用、資産などは現地通貨建てであるため、円貨に換算する際の為替レートの変動が業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、原材料価格の高騰や供給不足も課題となります。信越ポリマーの製品には石油化学製品が主原料として使用されており、原油やナフサの市況変動による原材料価格の高騰や、供給業者に不測の事態が発生した場合、生産活動に影響を与える可能性があります。 他社との競合についても、関連市場での競争が激化しており、シェア争いや価格競争が業績に影響を与える可能性があります。 自然災害もリスク要因の一つで、信越ポリマーの一部製品は専門工場で集中生産されているため、地震や風水害などの自然災害が発生すると生産に支障が出て業績に影響を及ぼす恐れがあります。 さらに、製造物責任に関しても、予期せぬ製品不具合が発生すると製造物責任賠償が生じ、業績に影響を与えるリスクがあります。 感染症の流行も重要なリスクです。新型コロナウイルス感染症などの大規模な感染症の流行が発生した場合、操業停止やサプライチェーンの停滞により、事業活動に支障が生じ、業績や財務状況に影響を与える可能性があります。 気候変動も大きなリスクであり、カーボンニュートラルの実現に向けてCO2排出量削減に取り組んでいますが、気候変動が顕在化し、低炭素社会への移行に適切に対応できない場合、業績や財務状況に影響を与える恐れがあります。 さらに、事業セグメント別に見ると、精密成形品事業や住環境・生活資材事業では、売上が伸び悩み、セグメント利益が減少しています。特にシリコーンゴム成形品や塩ビ関連製品の市場環境が厳しく、これらの事業の立て直しが課題となっています。 加えて、減損損失も認識されており、事業環境の変化や将来の使用見込みがない設備について帳簿価額を減額しており、収益性を改善する必要性が示唆されています。