8848
レオパレス21
レオパレス21 オルタナティブデータ
レオパレス21 株主総会議案データ
レオパレス21について
強み
株式会社レオパレス21の強みとして、まず挙げられるのは、単身者向けアパート市場での一定の需要です。少子高齢化や人口減少の影響を受けるファミリー世帯と比較して、単身者世帯の減少幅は小さく、同社が主力とする単身者向けアパートには、長期的に安定した需要が見込まれます。 また、多様な事業ポートフォリオを持つ点も強みです。賃貸事業に加え、シルバー事業やグアムリゾートなどのその他事業も展開し、多角的な収益源を確保しています。近年では、デジタル技術の導入と業務効率化を進めており、直営支店の集約やオンライン契約の拡大により、資本効率の向上を図っています。 さらに、サステナビリティ経営にも注力しており、管理物件で使用する電気やLPガスを順次CO2排出量実質ゼロのものに切り替え、環境対応事業に取り組む法人顧客からの需要増加にも対応しています。人材育成にも力を入れ、次世代リーダーの育成や若手・管理職の研修を積極的に実施しています。また、従業員向けに株式交付信託制度を導入し、エンゲージメント向上と企業価値向上を目指しています。 財務面では、2024年3月期に自己資本比率が33.87%にまで改善し、財務基盤の強化が進んでいます。加えて、コーポレート・ガバナンスの強化にも取り組んでおり、社外取締役や監査役の選任、内部監査体制の整備を進め、経営監視機能の強化を図っています。
弱み
株式会社レオパレス21の弱みとして、まず挙げられるのは、過去の施工不備問題による信頼の低下です。この問題は、補修工事の遅れによる信用低下や、財政状態、経営成績、キャッシュフローに影響を与えるリスクを抱えています。また、空室損失のリスクも無視できません。同社は空室増加による損失リスクに備えて「空室損失引当金」を設定していますが、入居率の低下は引当額の増加につながり、賃貸事業部門の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、グアムリゾート事業の低迷も課題です。コロナ禍の影響で入島者数が回復せず、リゾート施設の稼働率が低い状態が続いており、同事業は営業損失を計上しています。同社は事業展開において様々なリスクを抱えており、経済情勢、不動産市況、金融・株式市況、法的規制、災害など様々な影響を受ける可能性があります。また、情報セキュリティリスクにも注意が必要です。サイバー攻撃や不正アクセス、情報漏洩などが発生した場合、社会的信用の低下や損害賠償の発生により、経営に悪影響を及ぼす可能性があります。従業員数の減少も懸念されます。2020年3月期から2024年3月期にかけて、従業員数が大幅に減少しており、人員体制の維持・強化が求められます。その他にも、男女間賃金格差が存在しており、正規従業員、非正規従業員、全体でそれぞれ賃金格差が確認できる。