9066
日新
決算月:
3月
業種:
物流Metrics
企業分析
強み
株式会社日新の強みは、グローバルな物流ネットワークと、長年培われた多様な物流ノウハウにあります。世界24ヶ国・地域に36の現地法人を展開し、国際的な物流ニーズに対応できる体制を構築しています。また、倉庫、港湾、陸運、国際輸送などの多岐にわたる物流サービスを自社で提供できるため、顧客の多様なニーズに柔軟に対応可能です。加えて、危険品貨物の取り扱いや特殊な輸送に対応する専門性も強みです。 海外拠点では、多くの外国人従業員が中核人材として活躍しており、グローバルなビジネス環境に対応できる多様な人材を有している点も強みです。また、社内研修制度やジョブローテーション制度を通じて、社員の専門スキル向上とキャリア形成を支援しています。さらに、主要な連結子会社にキャッシュ・マネジメント・システム(CMS)を導入し、資金の効率的な運用を図っていることも経営上の強みとなっています。
弱み
株式会社日新の弱みとして、欧州における荷動きの低調が挙げられます。特に、ドイツでの家電製品や自動車関連貨物の取り扱いが低調であり、収益の伸び悩みが見られます。また、過去の業績を見ると、当期純利益が大きく変動しており、安定した収益基盤の確立が課題となっています。 営業活動によるキャッシュ・フローも前連結会計年度に比べて減少しており、事業活動における資金繰りの安定化も求められます。さらに、物流事業への依存度が高く、旅行事業や不動産事業の収益性が低い点も課題です。また、海外展開におけるリスクとして、為替変動や地政学的リスクも考慮する必要があります。加えて、株価収益率(PER)の変動が見られ、これも注視すべき点です。