強み

トナミホールディングスグループの強みは、総合物流企業としての幅広いサービス提供能力です。 貨物輸送から倉庫保管、流通加工、在庫管理、配送、情報処理まで、一貫した物流サービスを提供できることが強みです。また、長年の事業経験と実績に基づいたノウハウを蓄積しており、顧客の多様な物流ニーズに対応できる柔軟性があります。特に、３PL事業（サードパーティロジスティクス）人材育成にも注力し、従業員が安心して長く働ける環境づくりを目指しています。また、情報システムの共有など協業化を進め、生産性の拡大を図っています。コンプライアンスを重視した経営も強みの一つであり、顧客や社会からの信頼を得ています。

弱み

トナミホールディングスグループの弱みとして、外部環境の変化に影響を受けやすい点が挙げられます。 国内外の景気変動、顧客企業の物流合理化や事業再編、原油価格の高騰、金利上昇などは、同社の収益にマイナスの影響を与える可能性があります。また、大規模災害が発生した場合、施設の被災により経営に重大な影響が生じるリスクもあります。 同社は、物流業界において男性社員が多い傾向にあり、女性が活躍しやすい職場環境の構築は課題です。また、人材の確保・育成・拡充も重要な課題であり、少子高齢化による労働力不足も懸念されます。IT人材の育成も必要とされ、情報システム部門の強化が求められます。さらに、海外事業展開に伴う社会的リスクも考慮する必要があります。指標や目標に対するデータ管理はグループ各社で行っているものの、連結グループ全体での関連指標や目標のデータ記載は困難であると述べており、グループ全体での目標管理体制が課題になる可能性がある。貨物輸送量の減少も懸念事項であり、新たな収益源の確保も重要です。 のれんの減損リスクも弱みの一つとして挙げられます。特に、山一運輸倉庫株式会社の買収に係るのれんについては、業績が事業年度計画に及ばず、減損の兆候があると判断されています。将来キャッシュ・フロー算定時の前提となる翌期の営業利益予測額及び翌期以降の成長率等の見積もりの不確実性もリスクとして認識されており、経営環境の著しい変化によっては減損損失を計上する可能性があります。