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アイビス


従業員数パッケージプラン
月額: 4,400

Metrics

従業員数

データ粒度:month

従業員数(子会社を含む)


企業分析

強み

株式会社アイビスの強みは、モバイル事業における「ibisPaint」シリーズの独自性とグローバル展開、およびソリューション事業における技術力と顧客対応力にあります。 モバイル事業では、「ibisPaint」がモバイル端末に最適化された自社製品であることが強みです。競合製品がPC端末向けに開発されることが多い中、モバイルに特化することで、プロのイラストレーターにも利用される高性能をより手軽に提供しています。このアプリは、世界200以上の国と地域で利用されており、グローバル市場での高いシェアを獲得しています。収益源としては、アプリ内広告、サブスクリプション、買い切り型アプリの販売があり、特にサブスクリプションモデルの強化が売上増加に貢献しています。 ソリューション事業においては、顧客のIT戦略を支援する技術力が強みです。受託開発では、顧客のニーズに応じたWebアプリ等の開発や運用保守を行い、フロー型とストック型の収益モデルを組み合わせることで安定的な収益を確保しています。また、IT技術者派遣サービスも提供しており、システムエンジニア等の専門人材を顧客企業に派遣することで、顧客のIT人材不足の解消に貢献しています。 これらの事業を支える基盤として、同社は技術革新への対応力を重視しています。アプリ関連の研究開発、ITエンジニアへの研修、優秀な人材の採用と育成に積極的に投資することで、常に最新の技術に対応し、競争力を維持しています。また、リスク分散のため、モバイル事業だけでなくソリューション事業も収益の柱として位置づけ、事業ポートフォリオの拡大を図っています。 さらに、同社はコーポレートガバナンスを強化しており、監査等委員会設置会社として、取締役会、監査等委員会、経営会議などの機関を設置し、経営の透明性と健全性を確保しています。これらの強みが組み合わさることで、株式会社アイビスは持続的な成長を実現しています。

弱み

株式会社アイビスの弱みとしては、特定のプラットフォームへの依存、人材の確保と育成に関するリスク、技術革新への対応、広告宣伝の効果に対する不確実性、為替変動の影響、そして内部管理体制の強化が挙げられます。 モバイル事業においては、ビジネスモデル上、Apple Inc.やGoogle LLCなどのプラットフォーム運営事業者への依存度が高い点が弱みです。これらのプラットフォーム運営事業者の事業戦略の転換や動向によっては、手数料率の変動などにより、同社の事業や業績に影響が出る可能性があります。 また、同社は市場動向の変化や技術革新に対応できる優秀な人材の確保と育成を重要課題として認識していますが、ITエンジニアの人材獲得競争の激化や、市場ニーズの変化により、想定通りの採用が進まない場合、または現在在職する人材が社外へ流出する場合には、事業や業績に影響を及ぼす可能性があります。技術革新のスピードが速いため、これらの変化に対応するための研究開発や人材育成への投資が不可欠であり、もし対応が遅れた場合には、競争力が低下するリスクがあります。 さらに、モバイル事業における広告宣伝活動は重要であるものの、費用対効果が必ずしも保証されないというリスクもあります。広告宣伝費の支出に対して期待した効果が得られない場合や、競合環境の変化により広告宣伝費が増加した場合には、事業や業績に影響を与える可能性があります。 加えて、同社は海外売上高が全体の約4割以上を占めているため、為替変動の影響を受けやすいという弱みもあります。想定を超える円高が進んだ場合には、事業や業績に悪影響が及ぶ可能性があります。 内部管理体制については、事業の急速な拡大や事業内容の変更により、事業規模に適した内部管理体制の構築、管理人材の確保及び育成が追いつかない状況が生じる可能性があると指摘されています。この体制が不十分な場合、適切な業務運営が困難になり、事業に影響を及ぼす可能性があります。 これらの弱みに対応するために、同社はプラットフォーム運営事業者の動向を注視し、業界団体等からの情報収集を適時に行うことで適切な対策を講じ、ITエンジニアへの研修や優秀な人材の採用と育成を推進しています。また、事業ポートフォリオを拡大することでリスクを分散し、内部管理体制の強化にも努めています。