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DTS
Metrics
企業分析
強み
DTSの強みは、長年にわたり培ってきたシステム開発における幅広い技術力と豊富な経験です。コンサルティングから設計、開発、運用、保守まで一貫したサービスを提供できる点が大きな強みであり、顧客の様々なニーズに対応できます。特に、金融機関や官公庁向けのシステム開発において実績があり、高い信頼を得ています。また、業界や地域を横断したIT環境のサポートが可能であり、多様な顧客に対して最適なソリューションを提供できる点も強みです。さらに、国内外に多数のグループ会社を持ち、グローバルな視点でのサービス提供や、最新の技術動向を迅速に取り入れることができる点も競争優位性となっています。近年では、サブスクリプション型のビジネスモデルを導入し、顧客との継続的な関係構築と安定した収益確保にも注力しています。また、M&Aによる事業規模の拡大も積極的に行っており、新たな技術や顧客基盤の獲得も強みです。教育・研修サービスを提供する株式会社MIRUCAにおいて女性の代表取締役社長が就任するなど、ダイバーシティを推進している点も強みといえるでしょう。
弱み
DTSの弱みとしては、売上総利益の増加に比べて、販売費及び一般管理費の増加率が高い点が挙げられます。これは、事業拡大に伴う人件費や広告宣伝費などのコスト増が影響していると考えられます。また、親会社株主に帰属する当期純利益が減損損失の増加などにより減少していることも弱みと言えます。自己資本比率も低下傾向にあり、財務体質の強化が課題です。また、一部の海外子会社において、顧客関係者等に対する不適切な支払いが継続して行われていたという不祥事が発覚しており、内部統制の強化も急務です。さらに、女性管理職比率が低いことや、CO2排出量削減目標の達成度合いなど、ESGに関する取り組みには改善の余地があります。 主要な顧客への依存度が高いこともリスク要因として考えられます。 技術革新のスピードが速いIT業界において、常に最新の技術に対応するための研究開発投資も必要です。