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蔵王産業


従業員数パッケージプラン
月額: 4,400

Metrics

従業員数

データ粒度:month

従業員数(子会社を含む)


企業分析

強み

蔵王産業の強みは、長年の歴史と実績に裏打ちされた環境クリーニング機器の販売力です。特に、業務用清掃機器市場において、一定のブランド力と顧客基盤を有しています。また、全国に展開する営業拠点とサービス体制は、顧客への迅速な対応と手厚いアフターサービスを可能にし、顧客満足度向上に貢献しています。海外メーカーとの友好な関係を活かし、OEM供給によるオリジナルブランド商品の卸売販売を積極的に展開し、価格や品質面での優位性を提案することで、新規取引先の販路を拡大しています。さらに、新商品開発にも注力しており、ロボット清掃機など市場ニーズに対応した製品を投入することで、競争力を維持しています。加えて、多岐にわたる製品ラインナップは、様々な顧客ニーズに対応できる柔軟性をもたらしています。同社は株主利益を重視し、収益性と資本効率を高めることを目標としており、ROE(自己資本利益率)10%以上の達成を目指しています。

弱み

蔵王産業の弱みとして、まず汎用品の価格競争が激化している点が挙げられます。特に、洗浄機器関連の製品において、コンシューマー向けの需要が一巡したことで、売上が減少しています。また、海外メーカーへの依存度が高いこともリスク要因です。特に、米国のミニッツマン社、中国のイーリー社、ニンボー社、イタリアのIPクリーニング社グループからの仕入が大きな割合を占めており、これらのメーカーからの仕入が停止した場合、一時的に業績に悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、輸入品の調達期間が長期化することも課題です。同社の出荷前商品は船橋の配送センターで保管されており、万が一保管商品がダメージを受けた場合、次の商品入荷まで約2ヶ月を要します。これは販売機会の損失につながる可能性があります。また、**自己資本利益率(ROE)**は7.8%と、目標の10%には届いておらず、資本を効率的に使う必要性が指摘されています。同社は、市場シェアの拡大に努めているものの、OEM供給によるオリジナル商品の販売は全体として減少しており、新たな販路開拓やアイテムの拡充が求められています。