米国の日本からの輸入品目と追加関税賦課状況
米国の関税措置の概要
2025年4月、米国政府は日本からの輸入品に対して複数の関税措置を発動しました。経済産業省の発表によると、これらの措置は以下の3つのカテゴリーに分けられます:
また、相互関税から除外された品目(半導体、医薬品等)については、今後個別に関税措置が予定されています。
日本の対米輸出の状況
日本の対米輸出総額は約1,480億ドルに達しており、主要輸出品目の構成比は以下の通りです:
品目 | 構成比 | 金額 |
自動車/部品 | 34% | 513億ドル |
生産用・業務用・汎用機械 | 24% | 361億ドル |
エレクトロニクス | 13% | 192億ドル |
精密機械 | 4.7% | 71億ドル |
化学製品 | 6.6% | 100億ドル |
医薬品 | 4.9% | 74億ドル |
鉄鋼 | 2.0% | 31億ドル |
航空機部品 | 1.2% | 18億ドル |
その他 | 8.0% | 121億ドル |
※対象外品目:192億ドル(HS2桁で分類)
主な影響と課題
関税措置の影響については、企業の種類によって状況が異なります:
今後の展望
先行き不透明感から多くの企業が米国向け販売減や値下げ圧力、受注減、資金繰り悪化、雇用への影響を懸念しており、動向を注視しています。また、投資計画や事業ポートフォリオの見直し、販路開拓を検討する動きも見られます。
政府は引き続き企業の声を聞きながら、適切な支援策を検討・実施していくことが求められています。