47都道府県の第一・第二地方銀行一覧

日本全国の地方銀行（第一地方銀行）と第二地方銀行を都道府県別に整理。各銀行の正式名称・区分・本店所在地・預金残高（2024年3月末時点）・店舗数（最新）を以下に記載。第一地方銀行は全国地方銀行協会加盟行、第二地方銀行は第二地方銀行協会加盟行。

北海道地方

北海道

北海道には北海道銀行（第一地銀）と北洋銀行（第二地銀）の2行。両行とも本店は札幌市。北海道銀行は戦後発足した地方銀行で、預金残高は約6兆0373億円、店舗数は144店。第二地銀の北洋銀行は旧北海道拓殖銀行の営業を引き継いだ経緯を持ち、預金残高は約10兆9202億円に達し、道内では最大の金融機関（第一地銀の北海道銀行より規模が大きい）。北洋銀行の店舗数は約171店。

東北地方

青森県

青森県には青森銀行（第一地銀）とみちのく銀行（第二地銀）の2行があったが、2025年1月に合併し現在は青森みちのく銀行。青森銀行は青森市に本店、預金残高は約2兆8983億円、店舗数は合併直前でおよそ90店強。みちのく銀行（本店：青森市）は旧・相互銀行系の第二地銀で、預金残高は約2兆1606億円。両行は経営統合を経て2025年1月に合併し、「青森みちのく銀行」。合併後の新銀行は青森銀行を存続行とし、本店所在地は青森市橋本の旧青森銀行本店。

岩手県

岩手県には岩手銀行（第一地銀）、東北銀行（第一地銀）、北日本銀行（第二地銀）の3行。岩手銀行（本店：盛岡市）は県内最大手で預金残高は約3兆4852億円、店舗数は100店以上。東北銀行（本店：盛岡市）は戦後設立の地銀で預金残高約0.9317兆円。第二地銀の北日本銀行（本店：盛岡市）は預金残高約1.4205兆円で、店舗数は90店弱。

宮城県

宮城県には七十七銀行（第一地銀）と仙台銀行（第二地銀）の2行。七十七銀行（本店：仙台市）は東北地方最大の地銀で、預金残高は約8兆7168億円、店舗数は143店。仙台銀行（本店：仙台市）は第二地銀で、預金残高は約1.0477兆円、店舗数は約40店。

秋田県

秋田県には秋田銀行（第一地銀）と北都銀行（第一地銀）の2行。秋田銀行（本店：秋田市）は預金残高約3.1177兆円、店舗数は100店程度。北都銀行（本店：秋田市）は第二地銀から転換した地銀で、預金残高約1.3926兆円、店舗数は約60店。秋田県には現在第二地銀協加盟行は存在せず、両行とも第一地銀扱い。

山形県

山形県には荘内銀行（第一地銀）、山形銀行（第一地銀）、きらやか銀行（第二地銀）の3行。荘内銀行（本店：鶴岡市）は預金残高約1.3253兆円。山形銀行（本店：山形市）は預金残高約2.7763兆円。第二地銀のきらやか銀行（本店：山形市）は預金残高約1.2238兆円。店舗数は荘内・山形両行が各70～80店、きらやか銀行は50店弱。

福島県

福島県には東邦銀行（第一地銀）、福島銀行（第二地銀）、大東銀行（第二地銀）の3行。東邦銀行（本店：福島市）は県内最大手で預金残高約5.8321兆円、店舗数は120店超。福島銀行（本店：福島市）は預金残高約0.7910兆円、大東銀行（本店：郡山市）は預金残高約0.7227兆円。店舗数は福島銀行・大東銀行ともに30～40店程度。

関東地方

茨城県

茨城県には常陽銀行（第一地銀）と筑波銀行（第一地銀）の2行。常陽銀行（本店：水戸市）は預金残高約10兆6195億円と首都圏有数の規模で、店舗数は186店。筑波銀行（本店：つくば市）は2010年に茨城県内の第二地銀2行が合併して誕生した銀行で、現在は第一地銀格付け、預金残高は約2兆5773億円。

栃木県

栃木県には足利銀行（第一地銀）と栃木銀行（第二地銀）の2行。足利銀行（本店：宇都宮市）は預金残高約7兆0857億円で、店舗数は150店。栃木銀行（本店：宇都宮市）は預金残高約0.3112兆円で、店舗数は70店弱。

群馬県

群馬県には群馬銀行（第一地銀）と東和銀行（第二地銀）の2行。群馬銀行（本店：前橋市）は預金残高約8兆3162億円、店舗数158店。東和銀行（本店：前橋市）は預金残高約2兆1534億円で、店舗数は110店程度。

埼玉県

埼玉県には武蔵野銀行（第一地銀）の1行。武蔵野銀行（本店：さいたま市）は県内地盤の地方銀行で、預金残高約4兆9782億円、店舗数は90店超。埼玉県では第二地銀は存在せず、武蔵野銀行のみが地方銀行協会加盟行。

千葉県

千葉県には千葉銀行（第一地銀）、千葉興業銀行（第一地銀）、京葉銀行（第二地銀）の3行。千葉銀行（本店：千葉市）は預金残高約15兆9516億円と全国有数で、店舗数186店。千葉興業銀行（本店：千葉市）は預金残高約2兆8846億円。京葉銀行（本店：千葉市）は預金残高約5兆4536億円。

東京都

東京都には都の第三セクター系地銀であるきらぼし銀行（第一地銀）と、東日本銀行・東京スター銀行（以上第二地銀）の計3行。きらぼし銀行（本店：東京都港区）は都内地盤の地方銀行で、預金残高約5兆4728億円、店舗数は160店超。東日本銀行（本店：中央区）は預金残高約1兆5938億円。東京スター銀行（本店：港区）は預金残高約1兆8176億円。

神奈川県

神奈川県には横浜銀行（第一地銀）と神奈川銀行（第二地銀）の2行。横浜銀行（本店：横浜市）は預金残高約17兆9716億円に及び、国内地銀最大手。店舗数も208店と最多規模。神奈川銀行（本店：横浜市）は預金残高約0.4716兆円で、店舗数は20数店。

中部地方

新潟県

新潟県には第四北越銀行（第一地銀）と大光銀行（第二地銀）の2行。第四北越銀行（本店：新潟市）は2021年に第四銀行と北越銀行が合併して誕生した県内唯一の第一地銀で、預金残高は約8兆5241億円、店舗数は206店。第二地銀の大光銀行（本店：長岡市）は預金残高約1兆3999億円、店舗数は60店弱。

山梨県

山梨県には山梨中央銀行（第一地銀）が1行のみ。山梨中央銀行（本店：甲府市）は県内唯一の地方銀行で、預金残高約3兆5803億円、店舗数は90店前後。第二地銀は存在せず、全国でも数少ない「1県1地銀」の地域。

長野県

長野県には八十二銀行（第一地銀）と長野銀行（第二地銀）の2行。八十二銀行（本店：長野市）は預金残高約8兆4676億円、店舗数152店。長野銀行（本店：松本市）は預金残高約0.9897兆円、店舗数は50店弱。

富山県

富山県には北陸銀行（第一地銀）、富山銀行（第一地銀）、富山第一銀行（第二地銀）の3行。北陸銀行（本店：富山市）は預金残高約7兆8114億円、店舗数188店。富山銀行（本店：富山市）は預金残高約0.4993兆円で、第一地銀協加盟行。富山第一銀行（本店：富山市）は第二地銀で、預金残高約1兆3203億円。

石川県

石川県には北國銀行（第一地銀）が1行のみ。北國銀行（本店：金沢市）は預金残高約4兆7116億円、店舗数は約100店。石川県には他に第二地銀は存在せず、「1県1地銀」。

福井県

福井県には福井銀行（第一地銀）と福邦銀行（第二地銀）の2行。福井銀行（本店：福井市）は預金残高約2兆8891億円、店舗数は70店弱。福邦銀行（本店：福井市）は預金残高約0.4319兆円で、店舗数は30店弱。

静岡県

静岡県には静岡銀行、スルガ銀行、清水銀行（以上第一地銀）と静岡中央銀行（第二地銀）の計4行。静岡銀行（本店：静岡市）は預金残高約11兆9975億円、店舗数207店。スルガ銀行（本店：沼津市）は預金残高約3兆2504億円。清水銀行（本店：静岡市）は預金残高約1兆5454億円。第二地銀の静岡中央銀行（本店：沼津市）は預金残高約0.7353兆円。

三重県

三重県には百五銀行（第一地銀）と三十三銀行（第一地銀）の2行。百五銀行（本店：津市）は預金残高約5兆8990億円、店舗数143店。三十三銀行（本店：四日市市）は2021年に三重銀行（第一地銀）と第三銀行（第二地銀）が合併して発足、預金残高約3兆8203億円、店舗数171店。三重県には現在第二地銀協加盟行はなく、両行とも地銀協所属。

愛知県

愛知県には第一地銀はなく、あいち銀行（旧愛知銀行＋中京銀行）と名古屋銀行の2行が第二地銀に該当。あいち銀行（本店：名古屋市）は2025年1月に愛知銀行と中京銀行が合併して発足した新銀行で、預金残高は合算で約3兆8715億円に上る。名古屋銀行（本店：名古屋市）は預金残高約4兆5198億円と規模が大きく、第二地銀協加盟行として県内企業のメインバンクを担当。店舗数はあいち銀行約180店、名古屋銀行は110店程度。

近畿地方

滋賀県

滋賀県には滋賀銀行（第一地銀）が1行のみ。滋賀銀行（本店：大津市）は預金残高約5兆8083億円、店舗数は約100店。第二地銀は存在せず、同行が県内唯一の地銀。

京都府

京都府には京都銀行（第一地銀）が1行のみ。京都銀行（本店：京都市下京区）は預金残高約8兆8490億円、店舗数174店。府内に第二地銀はなく、同行が地域金融を担当。

大阪府

大阪府には関西みらい銀行（第一地銀）と池田泉州銀行（第一地銀）の2行。関西みらい銀行（本店：大阪市）はりそなHD傘下で、大阪府を中心に広域展開、預金残高約7兆2978億円、店舗数272店と多数。池田泉州銀行（本店：大阪府池田市）は預金残高約5兆6775億円、店舗数139店。大阪府では旧第二地銀も含め再編が進み、現在はいずれも地銀協加盟行として扱い。

兵庫県

兵庫県には但馬銀行（第一地銀）とみなと銀行（第二地銀）の2行。但馬銀行（本店：豊岡市）は預金残高約1兆1594億円で、店舗数50店程度。みなと銀行（本店：神戸市）は旧神戸銀行系で預金残高約3兆8636億円、店舗数136店。

奈良県

奈良県には南都銀行（第一地銀）が1行のみ。南都銀行（本店：奈良市）は預金残高約5兆8095億円、店舗数は約100店。奈良県には第二地銀は存在せず、同行のみが県内金融機関の中心。

和歌山県

和歌山県には紀陽銀行（第一地銀）が1行のみ。紀陽銀行（本店：和歌山市）は預金残高約4兆6363億円、店舗数は約100店で、県内唯一の地銀として機能。

中国地方

鳥取県

鳥取県には鳥取銀行（第一地銀）が1行のみ。鳥取銀行（本店：鳥取市）は預金残高約1兆0420億円、店舗数は40店弱。鳥取県は地銀1行のみで第二地銀は存在せず。

島根県

島根県には山陰合同銀行（第一地銀）と島根銀行（第二地銀）の2行。山陰合同銀行（本店：松江市）は鳥取県にも跨る地盤を持ち、預金残高約5兆9356億円、店舗数163店。島根銀行（本店：松江市）は預金残高約0.4911兆円で、店舗数は20店程度。

岡山県

岡山県には中国銀行（第一地銀）とトマト銀行（第二地銀）の2行。中国銀行（本店：岡山市）は預金残高約8兆2337億円、店舗数163店。トマト銀行（本店：岡山市）は預金残高約1兆2331億円で、店舗数は60店弱。

広島県

広島県には広島銀行（第一地銀）ともみじ銀行（第二地銀）の2行。広島銀行（本店：広島市）は預金残高約9兆2573億円、店舗数163店。もみじ銀行（本店：広島市）は預金残高約3兆2651億円、店舗数は80店弱。

山口県

山口県には山口銀行（第一地銀）と西京銀行（第二地銀）の2行。山口銀行（本店：下関市）は預金残高約5兆5698億円、店舗数134店。西京銀行（本店：周南市）は預金残高約0.2013兆円で、店舗数は50店弱。

四国地方

徳島県

徳島県には阿波銀行（第一地銀）と徳島大正銀行（第二地銀）の2行。阿波銀行（本店：徳島市）は預金残高約3兆2025億円、店舗数は90店超。徳島大正銀行（本店：徳島市）は2016年に徳島銀行と香川銀行が経営統合してできた第二地銀で、預金残高約2兆3119億円、店舗数は50店程度。

香川県

香川県には百十四銀行（第一地銀）と香川銀行（第二地銀）の2行。百十四銀行（本店：高松市）は預金残高約4兆6846億円、店舗数は100店強。香川銀行（本店：高松市）は徳島大正銀と同一グループで、預金残高約1兆9058億円、店舗数は50店弱。

愛媛県

愛媛県には伊予銀行（第一地銀）と愛媛銀行（第二地銀）の2行。伊予銀行（本店：松山市）は預金残高約6兆5010億円、店舗数150店。愛媛銀行（本店：松山市）は預金残高約2兆4262億円で、店舗数は60店弱。

高知県

高知県には四国銀行（第一地銀）と高知銀行（第二地銀）の2行。四国銀行（本店：高知市）は預金残高約2兆9997億円、店舗数は70店超。高知銀行（本店：高知市）は預金残高約1兆0290億円、店舗数は30店程度。

九州・沖縄地方

福岡県

福岡県には福岡銀行、筑邦銀行、西日本シティ銀行、北九州銀行（以上第一地銀）と福岡中央銀行（第二地銀）の計5行。福岡銀行（本店：福岡市）は預金残高約13兆7054億円、店舗数170店。筑邦銀行（本店：久留米市）は預金残高約0.8089兆円。西日本シティ銀行（本店：福岡市）は預金残高約9兆9398億円、店舗数175店。北九州銀行（本店：北九州市）は福岡銀グループの地方銀行で、預金残高約1兆2497兆円。第二地銀の福岡中央銀行（本店：福岡市）は預金残高約0.4821兆円。

佐賀県

佐賀県には佐賀銀行（第一地銀）と佐賀共栄銀行（第二地銀）の2行。佐賀銀行（本店：佐賀市）は預金残高約2兆9440億円、店舗数は70店弱。佐賀共栄銀行（本店：佐賀市）は預金残高約0.2285兆円、店舗数18店。

長崎県

長崎県には十八親和銀行（第一地銀）と長崎銀行（第二地銀）の2行。十八親和銀行（本店：長崎市）は2019年に十八銀行と親和銀行が合併して誕生した地銀で、預金残高約5兆5460億円、店舗数は100店超。長崎銀行（本店：長崎市）は預金残高約0.2580兆円、店舗数23店。

熊本県

熊本県には肥後銀行（第一地銀）と熊本銀行（第二地銀）の2行。肥後銀行（本店：熊本市）は預金残高約5兆4414億円、店舗数は100店以上。熊本銀行（本店：熊本市）は福岡FG傘下の第二地銀で、預金残高約1兆6662億円、店舗数は40店弱。

大分県

大分県には大分銀行（第一地銀）と豊和銀行（第二地銀）の2行。大分銀行（本店：大分市）は預金残高約3兆5467億円、店舗数は100店弱。豊和銀行（本店：佐伯市）は預金残高約0.5688兆円で、店舗数は20数店。

宮崎県

宮崎県には宮崎銀行（第一地銀）と宮崎太陽銀行（第二地銀）の2行。宮崎銀行（本店：宮崎市）は預金残高約3兆1182億円、店舗数は80店強。宮崎太陽銀行（本店：宮崎市）は預金残高約0.7547兆円、店舗数は30店弱。

鹿児島県

鹿児島県には鹿児島銀行（第一地銀）と南日本銀行（第二地銀）の2行。鹿児島銀行（本店：鹿児島市）は預金残高約4兆8741億円、店舗数は100店前後。南日本銀行（本店：鹿児島市）は預金残高約0.7767兆円で、店舗数は40店弱。

沖縄県

沖縄県には琉球銀行、沖縄銀行（以上第一地銀）と沖縄海邦銀行（第二地銀）の3行。琉球銀行（本店：那覇市）は預金残高約2兆8011億円、店舗数は70店強。沖縄銀行（本店：那覇市）は預金残高約2兆6596億円、店舗数は60店強。沖縄海邦銀行（本店：那覇市）は預金残高約0.7338兆円、店舗数は30店弱。

各都道府県ごとの地方銀行（第一地銀）・第二地方銀行の情報を整理完了。なお、今後も地銀再編などにより状況が変わる可能性があるため、最新の開示資料や金融庁データにも留意が必要。