強み

USSグループは、オートオークション市場で高いシェアを目指し、オークション施設の拡充や最新鋭のセリシステムの導入、DXによる利便性向上と業務効率化を図っています。また、一般消費者から直接買い付けた中古車をオークションへ投入することでシナジー効果を狙い、店舗展開の拡大により利益成長を目指しています。さらに、自動車リサイクルにおけるアルミニウムの低炭素型サーキュラーエコノミー実証が採択されるなど、リサイクル事業の拡大にも注力。若年層、フリーランス、外国人など、これまでオートローンを利用できなかった層をターゲットにしたオートローン事業を開始し、加盟店を増やしています。M&Aも企業成長の機会と捉え、将来キャッシュ・フローの増加に繋がる案件には積極的に投資する方針です。

弱み

USSグループのプラントリサイクル事業では、競争環境が厳しくなっていることが課題とされています。また、自己資本比率は第40期の87.7%から第44期には73.9%へと低下し、財務面での不安が生じています。リサイクル事業の拡大においても、競争の激化や市場の変化に対応する必要があります。さらに、多様性の確保に関しては、外国人採用者が少なく、管理職への登用に関する具体的な数値目標が設定されていない点が課題となっています。この点については継続的に検討が進められていますが、さらに多様性を進めるための課題が残っています。