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5592くすりの窓口初回レポート

公開日:2025年04月02日
Note

証券コード5592 くすりの窓口について、2025年3月期および来期の業績見通しを紹介する。同社はヘルスケア領域において、調剤薬局・医療機関・介護施設向けにDXサービスを提供している企業で、東証グロース市場に上場している。単一セグメントだが、メディア事業、みんなのお薬箱事業、基幹システム事業の3事業を展開しており、特にストック型(継続収益)ビジネスモデルを重視した経営を行っている。

 メディア事業では、国内最大級の調剤薬局向けポータルサイト「EPARKくすりの窓口」と電子お薬手帳アプリ「EPARKお薬手帳」を運営している。処方箋ネット受付にかかる手数料が主な収益源であり、また、薬局からは上位表示プランやオンライン服薬指導対応システムの提供等(リッチプラン)の月額利用料とユーザーのリピート促進システム(ファーマシーサポート)による月額利用料収入を得ている。処方箋ネット受付数は好調に増加しており、EPARKお薬手帳の累計ダウンロード数は580万を突破している。注目点は「AI stock機能」の展開で、薬の在庫データと連携することで処方箋キャンセルを防止し、患者と薬局のマッチング効率を高めている。

 みんなのお薬箱事業では、医療機関向けに医薬品の仕入れサポートサービスと在庫管理システム(eオーダー)を提供している。医薬品の流通改善によって最適な仕入れ条件を提供し、その手数料を収益としている。また、不動在庫のマッチングサービスも提供しており、売買が成立した際に手数料を得ている。親会社変更による一時的な影響で成長が鈍化していたが、E-BONDホールディングスとの業務提携により、再成長が期待される。

 基幹システム事業では、薬局向けレセコン・薬歴システム、病院向け電子カルテ、介護施設向け電子記録システムなど、医療機関の基幹システムを提供している。ソフトウェアの月額利用料がストック収益となり、初期導入費用がショット収益となる。最近では「電子処方箋管理サービス」の新機能が補助金対象となり、既存顧客へのアップセルが好調に推移している。2024年3月期第4四半期に複数のシステム会社をグループ化したことで、サービスラインナップを拡充している。

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